出店の用心棒 ≪新規出店から退店までの裏側を知っている≫

新規飲食店出店をご計画の皆さん、こんにちは。

「出店の用心棒」こと秋山です。

「好き勝手なことばかり言って、おまえは一体何者なのだ?」

という方もいらっしゃるでしょう。

「株式会社エサンスのブログに載ってるから、株式会社エサンスの人なんでしょ?」

そういう身も蓋もないことは敢えて置いといて、今日は少しばかり打ち明け話をしようと思う。

 

俺が創業した会社は、ゼネラルチェーン展開をしている飲食・物販店を中心に建設業を営んでいる。

この会社で俺自身は、令和2年までに300店以上の飲食店出店に関わり、会社としてはおよそ600店の新築・新装工事を手掛けてきた。

建設業といっても、飲食店に特化したいわゆる「店舗屋」だ。

チェーン展開の店舗のお付き合いっていうのは、ただ店舗を建てるだけではない。店舗を構える物件のあっせんからメンテナンス、退店のお世話まで、経営者や大手企業さんの開発マンや工事担当者と共にお店の歴史に伴走するのが店舗屋の営みなのだ。

今では笑い話だが、昔は新店の建築を担当者と段取りどおり仕上たところに社長がやって来て、「厨房の導線全部逆にひっくり返せ」とかあったりした。もちろん相応の追加のお金は頂くんだが、「オープントレーニングの前日までにやっておけよ」とか、基本的に無理難題も多かった。
俺が最前線にいたころは、コンプライアンスがどうだとか、そういう世界じゃなかったから、多店舗展開の店舗も、いろいろ試行錯誤で「やってみる」っていうことが多かった時代。安パイな工事していてもだめな時代。でもそれがチャレンジ精神と忍耐力を養ってくれていたし、件数をこなして初めて「わかること」も多かった。
若い人が聞いたら時代錯誤と眉を顰めるかもしれないが、こういった体験は、今の時代にはなかなか手に入らない宝物だ。